69枚目の刺し子ふきんは、網代(あじろ)を刺しました。
ホビーラホビーレさんの図案付き晒を使用しています。
刺し子糸は、段染め糸は津軽工房社さんのもの、外枠の単色糸は藤久さんのものを使用しました。段染め糸の、青色と赤色の方は72番、薄い色の方は88番です。
網代(あじろ)という模様について
網代とは、何のことを指すのでしょう。
網の代わりという意味(Wikipediaより一部抜粋)
上記の「網の代わり」だけでは、すこしイメージがしにくいですね。
木や竹、草などの植物を、細く薄く加工した物を材料として縦横交互に編んだ物の総称で、敷物のような平面的な物や、籠や笠のような立体的な物がそれにあたります。(網代カタログWeb版より一部抜粋)
網代は、魚を捕るために川に立てた網状の仕掛けに由来するのだそうです。
植物の素材を使って編んだ籠などは、縄文時代以降の遺跡からも発見されており、土器にも網代模様が見受けられるそうだとか。
以上のことから、この網代という模様は、日本人にとって太古の昔から生活になじみのある模様であることが伺えますね。
網代(あじろ)を刺し子してみて
まず、この網代模様の全体像を、2つの模様が交互に折り重なって、構成されていると捉えました。
なので、2種類の刺し子糸を使用しています。
刺し方の手順については、ホビーラホビーレさんで頂く説明書に書かれている内容が、わかりやすいかと思います。(説明書の内容は載せることは無断転載にあたる可能性があるのでできません)
まず片側の模様をすべて刺してから、刺し子糸を変えて、もう片側の模様を刺していくようにしました。
裏地はこんな感じになりました。
晒は縦糸と横糸の織目ごとに、小さな穴が空いているのですが、針をできるだけその穴に向かって刺すようにしています。
こういう直線模様だと、その穴に針を刺しやすいのですが、曲線模様はすこし刺しにくいなと感じました。
ホビーラホビーレさんの図案付き晒は、この小さな穴がすこし大きめなのか、ド近眼のわたしでも見つけやすく、楽しく刺すことができます。
ですが、難点は模様ひとつひとつが小さいことです。
結局は細かい作業に労力を費やします。刺し子好きとしたら、それがたまらなく楽しいのですが。
超初心者さんは、心折れそうになるかもしれません。
網代は、一言で言うと、とても刺しやすい模様でした。
個人的に、一目刺しに比べると模様刺しを刺すときのテンションは低めなのですが、この網代は刺していると楽しくなってくるのでおススメです。