korentoの日々の手仕事ノート

手仕事のたのしみを綴っていきます。日常で感じることなども大切に。

模様刺しの刺し子ふきん〜比翼井桁(ひよくいげた)〜

比翼井桁(ひよくいげた)

67枚目の刺し子ふきんは、比翼井桁(ひよくいげた)を刺しました。

ホビーラホビーレさんの図案付き晒を使用。

刺し子糸は、津軽工房社さんのmederuの101番を使用。

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比翼井桁の模様の意味

比翼井桁には、どのような意味があるのでしょう。

まず、比翼について調べてみました。

 

比翼仕立て(ひよくじたて)あるいは比翼(ひよく)とは、2枚の着物を重ねて着ているように見せるために、着物の袖口、振り、衿、裾回し部分だけを二重に仕立てること。

着物の衿などの縁にチラッと見える白い部分のことですね。

次に、井桁について調べてみました。

井桁とは、井戸の地上部の縁に、上から見て「井」の字形に組んだ木枠。

のことで、泉の象徴とされているそうです。

比翼井桁は、井の字(井桁)のなかに、比翼の模様が組み込まれている、縁起のよい吉祥文様です。

 

刺し子してみて

実は、刺し子糸を途中、違う色のものを気づかずに使ってしまった箇所があります(津軽工房社さんのmederuの89番)。色味も似ていてなじんでいるので、そのままにしました。

迷子になりながら、さんざんあちこち飛んで刺した模様です。

ちょっと、気を許すとすぐに隣りの線へ飛んでしまっていました。

刺し子糸がパステル調のため、次に刺す箇所を見失ってしまったのかもしれません。

濃い色の刺し子糸で刺す方が、こんなふうに迷子になってしまうことを、防げるかもしれないと思いました。

この比翼井桁を刺すときは、ぜひ濃い色味の刺し子糸で刺すことをおススメします。

 

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裏地はこんな感じ。

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全体図はこんな感じ。

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刺し方の順番

ホビーラホビーレさんからいただく説明書通りに刺していきました。

まず、縦と横の直線を刺します。

次に斜めの線を刺していくのですが、交差する箇所は下の写真の矢印のように刺していきました。

矢印の上方のクルッと回転している箇所は、表地と裏地の間に糸を通して渡しました。

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この交差する箇所で、次に刺そうと思っていた箇所と違う箇所へ飛んでしまっていたりするので注意が必要です。

なにか他のことに気をとられていると、すぐに間違った箇所を刺していました。

 

まとめ

ホビーラホビーレさんの刺し子の図案付き晒は、模様自体が小さくて、模様と模様の隙間が詰まっていることから、もともと初心者向けではないと思うのですが、この比翼井桁は、複雑な模様で刺し間違いも起こりやすいので、初心者さんにはちょっと難しいかと思います。

刺し子の初心者さんは、他の模様刺しの刺し子模様をいくつか経験してから、この比翼井桁を刺すことをおススメします。