korentoの日々の手仕事ノート

手仕事のたのしみを綴っていきます。日常で感じることなども大切に。

模様刺しの刺し子ふきん〜松文様〜

松文様

65枚目の刺し子ふきんは、松文様を刺しました。

ホビーラホビーレさんの図案付き晒を使用。

刺し子糸は、曲線の箇所は津軽工房社さんのmederuの112番を使用。

黄緑色の箇所は、ホビーラホビーレさんの単色糸を使用。

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この松文様の図案を、Instagramで見かけて素敵だなぁと思って、ずっと刺したかったのですが、ホビーラホビーレさんのものでしか図案付き晒を見つけられずにいました。

やっと、ホビーラホビーレさんの松文様の図案付き晒を購入できたので、早速刺してみました。

 

松文様とは

松の緑色は常盤色(ときわいろ)であることから常盤木と呼ばれ、また、千年の齢を保つ吉祥樹としてされてきたことから松文様はめだたいときに使うだけでなく季節を選ばず一年中用いられる文様です。日本でも縁起物として定着している「松竹梅」は中国では古くから「歳寒三友」(さいかんさんゆう)と呼ばれ精神的に理想のものとして喜ばれてきました。*1

やはり、「松竹梅」と昔から言うように、松文様はめでたい文様なのですね。

 

松文様を刺し子してみて

これまでは、しばらくの間、オリムパスさんの図案付き晒を使って刺し子してきたのですが、ホビーラホビーレさんの図案は、模様自体が小さく隙間も狭いのが特徴だなと実感します。

特に、この松文様を刺してみると、模様が小さいなぁとつくづく感じました。模様と模様が詰まっているので、目が悪い方にとっては、すこし疲れやすい図案のつくりになっているかもしれません。

 

わたしは、黄緑色で刺している直線の箇所は、表地と裏地の間に糸を通しながら刺しました。この直線は、裏地には一切出ないように刺しています。

直線と直線を一つずつ、表地と裏地の間に糸を通しながらなので、時間と手間がかかりますが、裏地をスッキリさせてみるためにも、この手順を選びました。

 

↓このように、直線と直線を表地と裏地の間に糸を通して渡しています。

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一つの直線ごとに糸を引くので、手間がかかります。

そして、糸を引くごとに糸が毛羽立っていくので、糸割れなどに注意が必要です。特に、ホビーラホビーレさんの刺し子糸は、摩擦が多いと毛羽立ちやすくなります。

 

よく見ると、ところどころ黄緑色の糸が割れているのがわかりますね。

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曲線の箇所は、模様刺しの要領で、裏地まで糸を通してひたすらチクチクと刺しました。

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裏地はこんな感じ。

直線の箇所は表地と裏地の間に糸を通して渡したので、裏地には曲線のみ出ています。

すこしスッキリした感じの仕上がりになりました。

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全体図はこんな感じ。

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ホビーラホビーレさんのこの松文様のキットだと、曲線の箇所は濃い緑色の刺し子糸が入っているのですが、わたしはあえて段染め糸にしてみました。

単色糸で刺すのも素敵なのですが、松の葉を段染め糸のグラデーションで表現しても面白いなぁと思いました。

*1:粋屋-日本の伝統文様と伝統色