飛び麻の葉
48枚目の刺し子ふきんは飛び麻の葉を刺しました。
オリムパスさんの図案付き晒を使用。
刺し子糸は染織アトリエ Kazuさんのもの、外枠はホビーラホビーレさんのものを使用。
これまでに麻の葉模様は、すでに2枚刺しています。
ホビーラホビーレさんの麻の葉と、オリムパスさんの飛び麻の葉です。
2枚も刺しているのに、また何故か飛び麻の葉の図案付き晒を選んでしまいました。
模様刺しのなかで、麻の葉模様が一番好きなのかもしれません。好きというか、心惹かれる模様なのだと思います。
テレビを見ていても、スタジオのセットに麻の葉模様が使われていたりすると、「あっ」と気づいて見入ってしまうのです。
伝統模様の麻の葉
麻の葉文様(あさのはもんよう)、麻の葉をあしらった図柄。日本の伝統的な文様。基本的な形は正六角形で幾何学的な形である。葉の形に似せていたり様々な種類がある。麻柄。平安時代には仏教の尊像の衣服の図柄に使われており、次第に普及し、江戸時代には着物の流行の図柄となり、赤子の産着としても定番の柄である。家紋や神紋、それ以外にも伝統工芸、ほか一般に様々な場面で図柄として使われている。*1
古来から「麻」は神聖なものとして神事に用いられ、生まれてきた赤ちゃんには、麻の葉模様の産着を着せる風習がありました。
死亡率の高かった昔、少しでも元気に育ってほしいという願いや、魔除けの意味が込められていたのです。
三角形にも魔除け、厄除けの意味があり、その集合体の麻の葉は、より強い意味と美しさがあります。
現在も、さまざまな空間で使用されている日本を代表する伝統の文様です。*2
平安時代には仏像の衣服の模様に使われていたことから、日本人のDNAに組み込まれているというか、見るとどこか懐かしくて、つい心惹かれてしまうのかもしれません。
麻の葉はまっすぐに丈夫に育つことから、赤ちゃんがすくすく健康に育つように願いを込めて、産着に使ってきた模様であるということも、とても素敵だなぁと思います。
飛び麻の葉は、オリムパスさんが独自の麻の葉の応用模様のようです。(もし間違っていたら、教えていただけると幸いです)
↓刺し子の伝統模様については、オリムパスさんのサイトがとても親切に説明されているので下にリンクを貼っておきます。
飛び麻の葉を刺し子してみて
やっぱりシワシワ~。ピシッときれいに仕上げられる日は、わたしに来るのだろうか。
以前、飛び麻の葉を刺したとき、この模様は単色の刺し子糸で刺す方が良さそうと書いていたのですが、すっかりその気持ちは何処へやら。
いつもと同じく染織アトリエKazuさんの段染め糸を選んでいるわたしです。この段染め糸のグラデーションの美しさにうっとりしながら、刺し子をするのが楽しくて仕方ないのです。
段染め糸のグラデーションの美しさにうっとりしながら刺していたのですが、糸の色が濃い部分で表地と裏地の間に通すと、表に透けて見えてしまいます。どうも見た目が汚らしいですね。
↑こんな感じで表地と裏地の間に糸を通すので、紺色の部分だと色が透けるのです。
模様刺しをする度に、毎回このことに気づくのですが、学んでいないというか、その場限りというか、全然次に活かせていません。会社で新人さんがこれやったら、先輩にイラッとされる要因ですね。
模様刺しのときは、薄めの色を選ぼうと思います。
裏地はこんな感じ。ところどころ、刺し終わりを返し縫いにしているのがわかります。
我ながら雑な仕上がりだなと思います。
最近、一目刺しよりも模様刺しの方が、シンプルだけに難しいなと思うようになりました。模様刺しを納得いく出来上がりに刺せるようになりたいものです。