korentoの日々の手仕事ノート

手仕事のたのしみを綴っていきます。日常で感じることなども大切に。

米刺しの刺し子ふきん

米ってなんだ?

刺し子の伝統模様に米刺しがあります。

米刺しを刺しながら、ひたすら米という模様を見つめていくうちに、ふだん何気なく食べている米ってそもそも何なんだろう?と興味が湧いて調べてみました。刺し子をするようになって、ふだん生活のなかで当たり前のものに対しても興味・関心を持つようになりました。当たり前のことを疑問に思って、調べながら考えるのはいいこと。と自分に言い聞かせています。

毎日当たり前のように存在しすぎていて、意識して考えることがないお米のことを、主に刺し子と絡めながら考えてみました。ただ書き散らかしているので、興味のない方はどうぞ読み飛ばしてください。

 

米は古来はもともと中国で作られており、日本へは一万年以上続いた縄文時代の後期に大陸からまず西日本へ渡来したそうです。そこから東日本にまで広がっていった稲作。

稲作の技術が向上することによって、米という主食が安定供給され、一気に日本人の文明や文化もすすんでいったのかな。稲作をするには一人でするには難しいから集団で行うようになり、村という集落が作られ人間社会の発展にもつながっていったんだろう。

米ってやっぱり偉大だ。

極論だけど、「米さえ食べていたら生き残れるよ」なんて言う人もいるし。

かたや現代では、糖質オフダイエットなるものが世の中に浸透してきています。糖質は脳の活動のためにはなくてはならないものなのだと思う。あまりにも糖質制限してしまうと、脳の機能が鈍るだけでなく、個人的には後退してしまうのではないかとも思う。おそろしい。拒食症患者の脳が器質的に萎縮しているという話は、別に都市伝説でも何でもない。

しっかり糖質を含めた栄養を適量摂って、適度な運動も組み合わせることが健康的なダイエットには大事。当たり前のことだけど。

生活に根ざした刺し子

刺し子は江戸時代に発展していった手芸の技法といわれています。貴重な資源である布や糸を何度も再利用しながら使っていたのでしょう。ほころびたり、薄くなってきた布の強度を高めるために、自然に刺し子して使っていたのかなと思います。今ではアップリケを貼ったりするように。また、寒い地方では布の保温性を高めるために刺し子をする文化が浸透していったのだろうと、刺し子をしながら気づきました。

そのあたりのことは、衣食住の順番について考えたことを含めて下の記事に書きました。

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日本人が生きていくための栄養源として重要な米。現代のように食糧が安定供給されるまでは、天候にもかなり左右されて飢饉などに悩まされてきたのは割と最近までのことなのかな。

身近な米を、着るものの模様として刺し子していたのかなと勝手に思っています。今は、わたしたちはメーカーさんがプリントしてくれた図案付き晒や自分で方眼を緻密に書いて刺し子しているけど、昔の人たちはフリーハンドで案外適当に針をすすめて刺し子していたのかも。

米刺しの刺し子ふきん

32枚目の刺し子ふきんは米刺し。

ホビーラホビーレさんの図案付き晒を使用。

段染め糸の部分は染織アトリエKazuさん、ピンク色の部分はホビーラホビーレさんの刺し子糸を使用。

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染織アトリエKazuさんの刺し子糸を思う存分に使って刺し子できるのがうれしい。

全箇所を染織アトリエKazuさんの刺し子糸で刺そうかと思ったけど、差し色としてあえてピンク色を入れてみました。

染織アトリエKazuさんの太糸は結構存在感があるので、全箇所刺すとゴチャつき感が出たかもしれないので良かったのかもしれません。

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米刺しの裏地

裏地はこんな感じ。

表地と裏地の間に糸を通して渡すのが好きでなく、裏地まで糸を通すやり方でしています。でも出来上がりが汚い…。

 

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裏地までしっかり刺さないと布がしっかりしないし、それだと刺し子の意味がないのではないかと思うのです。見た目を気にして、きれいな方法でするのもなんだかなと。

でも、裏地の糸がひっかかりやすいという点では、やっぱり表地と裏地の間に糸を通して渡すやり方がいいのかもしれません。

 

 見た目の美しさと実用性のどちらも兼ね備えた刺し子づくりをしていきたいものです。

 

 

刺し子を楽しむこもの (レディブティックシリーズno.4599)

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