伝統模様について
刺し子に使われている伝統模様には、意味が込められているものがたくさんあります。
今まで刺し子してきた伝統模様は、青海波、麻の葉、亀甲花刺しなどですが、
どの伝統模様にも由来や意味が込められています。
昔の人々が生活のなかで、願いを込めて衣服や布に刺し子をしていたのでしょう。
知れば知るほどに、本当に奥深い世界です。
フランス刺繍を始めてから刺繍全般に関心を持ち、アイヌ文様や刺し子のことを知っていったのですが、昔の人々が衣服を生活のなかでいかに大切に扱ってきたかが実感としてわかりました。
ファッションではなく、人間の生活に根ざしたものとして。
衣食住の順番のなかで、なぜ『衣』が一番にくる意味については下の記事に書いています。
角七宝
22枚目の刺し子ふきんは角七宝を刺しました。
七宝とは平和や円満を意味する伝統模様。
七宝つなぎは以前に刺したことがあり、下の記事に書いています。
七宝と言えば、たいてい円形をたくさん重ねてつないでいくイメージですが、
角七宝の少し変わった模様が面白いなと思って刺してみました。
オリンパスさんの図案付き晒と飛騨さしこさんの刺し子糸を使用。
七にちなんで7色の段染め刺し子糸で七宝をイメージ
刺し子してみて
オリンパスさんの図案付き晒ははじめて使ったのですが、
生地に針を通す感じはスムーズで刺しやすかったです。
サイズはホビーラホビーレさんの晒よりも少し小さめといったところです。
生地も少し薄手だと思います。
さくさく刺せるので一日で完成しました。
相変わらず模様刺しは仕上げた後の布の引きつれ具合が気になります。
刺している途中に、晒に針を通して糸を引くたびに布をしごくようにはしているけど、
仕上がった後に水通しをしてアイロンをかけるとしわしわになります。
贈り物用にしようと考えて作っているときは、
皺の寄り具合を見てプレゼントするのをやめてしまうほど。
きれいに仕上がる良い方法を考えていきたいです。